日曜美術館 「無言館の扉 語り続ける戦没画学生」

今日見た印象的な番組

Eテレ日曜美術館

戦没した美大生の絵を飾る美術館の紹介。

 

無言館という美術館。

長野県上田市にあるとのこと。

 

偶然見ただけなのに、

朝から惹きつけられる。

戦争がどれほど悲惨かという番組とは少し違い

美術家としての戦争中の生き様をその絵から紹介している。

 

見る前は、美学生の無念の紹介かと思ったけど

見始めたら

なんていうか、絵は、文章と同じように

文字は何も書かれてないのに、テレビを通してみると

まるで日記のような物語が刻まれていた。

 

それだけではなく、

その学生のご両親の繋がり、モデルの繋がり

そして、劣化していく補修する人々

これを橋渡ししている美術館。

 

美術館というものは、絵を生かす場所なのかと

今ブログを書きながら認識した。

 

私は絵描きではないけれど、

絵を描き続ける人は、とんでもなくエネルギッシュで

どんな状況でも愚痴らない。

ただ、描ける時間に精一杯描く。

 

番組で言われていたけど

出兵前の最後の絵を描くときの少ない時間。

どれほど濃密だったか。と。

 

渾身の情熱。

 

戦争にも負けない情熱。情熱の頂点で命をもぎとられてしまった

最後の花が絵画なのだろうか。

 

特に名も無い、学生の絵を

丁寧に、経年の汚れを残しつつ、当時どのように書かれたのか

筆の流れなどを読み取り、修復していく。

 

まるで、パリのルーブル美術館のような丁寧な扱い。

 

テレビを通してみるこれらの絵、

無言は雄弁なのだろうか。

 

絵の見方が少し変わるというか、

こうやって、絵を通して描いた人と向き合うのもありなんだと。

 

こんな風に紹介すると、

命を奪われた人々の気持ちは絵を通して感じる

感動物語になるけど

その裏には、

残った者の暗い悲しみ、、、無念、も

同時に紹介されていた。

 

 

生きた証と、エネルギーの塊として残したもの、

そして残った、やるせない感情を

尖った感情を静かに発散させ、見る人が居る事で

丸くなっていくのかもしれない。

 

www.nhk.jp

 

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