聞き旅 初クルーズ体験記④ スーツケース開封

これは視力の低い知人が行った

初クルーズの体験記。

 

 

さて、空腹を抱えて我慢の限界に来たところで

船内見学も終わり、、、開放されたらしい。

ここは聞かなかったけど、

その後、何かしら食べたのではないだろうか?

 

で、2つ目のトラブル。

 

新品のスーツケースの鍵を家に忘れた。

 

鍵は船のクルーが工具で開けてくれることは分かった。

でも、担当クルーは日本語が分かり難い。

知人は日本語オンリーのはず。

 

通訳係りに、日本語の分かる窓口的なスタッフと一緒に

部屋の係りのクルーが工具を持ってやってくる。

 

 

「本当にこのスーツケースの鍵を壊してもいいんですか?」

 

「はい」

※だってそれしか開封の方法がないんですもん

 

 

「本当にこのスーツケースの鍵を壊してもいいんですか?」

 「間違いではありませんか?」

「はい」

※だってそれしか開封の方法がないんですもん。

 

 

「本当にこのスーツケースの鍵を壊してもいいんですか?」

 「壊してしまいますよ!」

「はい」

※だってそれしか開封の方法がないんですもん。

 

 

えっと、、、Q&Aがループになって

どういうこと。。。

そんなに聞かれて心変わりしても、

したところで荷物は取り出せないのよ。

 

スタッフ側の気持ちも分かるけどね。

「はい」と聞いても、きっとトラブルを恐れて

なかなか作業に入ってもらえないのよね。

言語も通じ難いので、余計に恐る恐る。

(しかも、視力の悪い2人のお客を相手に、それはビビると思うよ

まだ船旅は始まったばかりだし。そのあと、鍵があったーなんてことがあったら 恐)

 

クイズ番組ではないけれど、

 

「本当にこのスーツケースの鍵を壊してもいいんですか?」

 

「はい」

※だってそれしか開封の方法がないんですもん。

 

それはファイナルアンサー?

 

 

「はい」

 

 

その気合の入ったやや疲れきった声に

きっとクルーは意を決して

 

工具で、

 

ガシっ

 

この音は想像。

 

 

カチンっ

 

パカっ

 

 

開けましたー

 

 

うわーーい。開帳

 

 

 

うれしいと同時に、手際よくパカンと空くスーツケースに

なんだか力が抜けるような脱力感。

 

 

おわった・・・。

 

 

いや、まだ船旅は始まったばかり。

 

旅の始まりは終わりなのか・・・

旅の終わりは始まりってことはありそうだけど。

 

 

そうは言っても、本当に旅は始まったばかり。

 

荷物を確認して

次は、プールへ向かうことに。

 

そのプールではトラブルメーカーの上に出会う。

 

つづく。